近世から近代にかけての中国山地では、和牛生産がたたら製鉄や薪炭製造とともに地域経済の重要な支えをなしていました。たたら製鉄には大量の薪炭を必要とし、製鉄原料や 銑鉄(づく)・鋼塊(けら)などの製品の運搬に馬よりも足腰の強い牛(役牛)が必用とされ砂鉄採取によって平坦化された山地や伐採後の跡地が採草放牧地になるなどそれぞれが 互いに関連し和牛・木炭・砂鉄(または鉄鋼)の3黒は中山間地の経済において極めてユニークでかつ土地開発等にも重要な意義をもっていたといえます。
そこで、今回は、中国山地の豊かな自然と、歴史と伝統のある優秀な血統により育ま れた『広島和牛』にスポットをあてた見学会、講演会を実施し、観光・地域振興ととも に人口減少や農地の荒廃が進む中山間地域のイメージアップに貢献したいと思います。
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